画像:UPM Timberの物流マネージャーErkki Pietikäinen(左)とKuljetusliike Kalevi Huhtala Oy社CEOのKati Huhtala氏。物流のサステナビリティを高めることは1つ1つピースを埋めていくことであり、継続的でオープンな協力関係が求められると考えています。
UPM Timberの生産には、2020年の初めから化石燃料を使っていません。その時以来、他の領域でも排出量削減を目指してきました。
目下、UPM Timberで二酸化炭素排出量が最も多いのは物流です。私たちは「Setting the Standard」をお客様への誓約として掲げると同時に、この業界でサステナビリティの先駆者になるべく、排出量削減の取り組みを絶えず行っていきます。
再生可能燃料の使用は、よりサステナブルな方法で、当社の木材製品を製材工場からお客様のもとへ輸送する1つの可能性です。再生可能ディーゼルは、使用する再生可能燃料にもよりますが、化石燃料を由来とする通常のディーゼルと比べ、輸送にかかる二酸化炭素排出量を80~90 %低減します。
2023年の初めから、木材はポリにあるUPM Timberセイク製材工場からラウマ港へと、再生可能ディーゼルを使用したトラックで運ばれています。UPM TimberとKuljetusliike Kalevi Huhtala Oy社は、協力して物流の排出量削減に取り組んでいます。
Huhtala社は30年以上、セイクからラウマまでの木材輸送を担っています。両社はともに長い歴史を歩んできました。再生可能ディーゼルを使用する計画には、すでに数年間費やしています。
「物流の排出量削減は、ピースを1つ1つ埋めていくような作業です。両社の協力関係は1つの小さなピースに過ぎませんが、物流チェーン全体に影響を与える重要なピースです」と、UPM Timberの物流マネージャー、Erkki Pietikäinenは述べています。Huhtala社のCEO、Kati Huhtala氏も同意します。
「この取り組みをUPM Timberと一緒に始められたのはすばらしいことでした。物流は、間違いなく、もっとサステナブルな方向に発展を遂げるべき分野です」と、Huhtala氏は言います。
サステナビリティに関する目標が一致
この協力関係は、UPM Timberがセイクからラウマ港へと木材を輸送するのに必要なディーゼルの量に相当する再生可能ディーゼルを、Huhtala社が自社トラックに給油することで成り立っています。この方法で1年間に輸送された木材の量は、セイク製材工場の年間生産量(約400,000立方メートル)のおよそ半分にあたります。
Huhtala社とUPM Timberのサステナビリティに関する目標は合致しています。Kati Huhtala氏は、その一例として、同社が当局の流通規制の義務化よりも早く、自社車両の再生可能ディーゼル使用量を増やそうとしていることに言及しています。
この流通規制は、再生可能エネルギーへの移行に関するEUの目標を実行に移すための手段の1つです。フィンランド国内の流通規制は燃料流通業者向けに制定されています。燃料流通業者は、化石燃料に加えて一定の割合の再生可能燃料を使用することが義務付けられます。目標は、2030年までに34 %です。
「Huhtalaは、この目標値をもっと早く達成できると確信しています。企業は環境問題に対する責任を果たしながら事業運営もできる、ということを示したいのです」と、Kati Huhtala氏は述べています。
UPM TimberとHuhtala社の円滑な協力関係には、お互いが心を開き信頼しあうことが不可欠でした。たとえばHuhtala社は、両社が透明性を持って協力しあえるように、UPM Timberのお客様が必要とする情報を提供します。