UPMの目標は、持続可能性に関して、製材業界のパイオニアになることです。つまり、当社オペレーションにおいて、化石由来の材料および燃料の使用を減らすためのステップを積極的に推進していきます。木材を保護するための包装用プラスチックの使用量を減らし、再生プラスチックの使用量を増やすことは、UPM Timberが長年にわたって推進してきたことです。テストや試行を重ねた後、2022年春に、木材の包装に再生プラスチックを使用することを決断しました。
「UPMの新たな包装ラップは100%リサイクル可能で、再生プラスチックが最低でも30%含まれます。この量の再生プラスチックを原料として使用しても、包装の品質には影響を与えません。そして二酸化炭素排出量を大幅に削減できます」と、UPM Timber businessのAntti Koulumiesは言います。
当社のお客様とっても同様にメリットとなる事とは
再生プラスチックへの移行は、UPM Timberのお客様と共に計画してきたものであり、お客様のご要望を取り入れたものです。
「当社お客様も、当社が再生プラスチックの使用を増やすことにより、二酸化炭素排出量を削減できることを喜んでいます。これは必然的に、お客様の製品の二酸化炭素排出量を削減することにもなり、多くのお客様が新たな廃棄物管理規制を遵守できるよう支援することになります」と、UPM Timberの営業取締役、Mikko Hyvärinenは言います。
また、木材の一部の側面を包装せずに配送することについても、一部のお客様と合意しました。これも、木材を適切に輸送、保存することで実現できます。
木材の包装は重要な役割を果たす
木材の包装の目的は、製品を汚れや湿気、紫外線から保護することです。また、包装は機械的ストレスに耐え、製品を輸送中の損傷から保護する必要があります。摩擦面がバンドルの滑りを防ぎ、摩擦面の上に乗ることができます。
UPM Timberは、再生プラスチックラップへの移行後も、木材の包装の開発を継続します。中でも注目すべきことは、プラスチックを化石由来以外の他の原材料に完全に置き換えるための研究を行っていることです。
「代替材料を見つけることは大きな課題です。しかし、私たちは環境への責任を果たす企業として最前線に立ち、自社のオペレーションを継続的に改善することを目指しています。将来的に、木材の包装は、例えばファイバー由来のものやバイオプラスチック製のもの、またはそれらを混合したものに置き換えられるでしょう。持続可能性目標に向けて、私たちは一歩一歩進んでいきます」と、Antti Koulumiesは述べています。